カテゴリ: |
2025-04-25 (Fri)
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カテゴリ:高度系試験 |
2014-12-19 (Fri)
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資格試験では、過去問題の再利用はよく行われます。過去のデータがあって、正解率や誤答の傾向が分かっていますし、難問、易問、奇問の類は排除すればいいので、安心して出題できます。
その一方で、公開している過去問題を再出題して受験者の実力を測れるか、という疑問があります。これについては、再出題しても正解率は毎回変わらないようです。全受験者が過去問題を全部覚えていることはありえず、再出題を予想するのも難しく、たまたま覚えている受験者がいても少数でしょうから、大丈夫なのです。
情報処理技術者試験の午前問題も、7割くらいは過去問題からの再出題です。試験対策の仕事をしていても出題予想は難しいですが、中には定期的に出題されていて高い確率で出題予想できるものがあります。
例えば、下のDKIMの問題は、情報セキュリティスペシャリスト試験で1年半おきに出題されています。次回は2016年春に出る可能性が高いです。
これは受験者の実力を測るための問題というより、「情報セキュリティに携わるなら、DKIMは絶対に知っていてほしい」というIPA(情報処理推進機構)のメッセージを込めた問題であろうと思います。学校の試験で先生が、「ここ重要だから覚えておけよ」と予告して試験に出題するようなものです。
もちろん、この1問でDKIMの全貌を理解させることはできませんが、DKIMの言葉を頭の片隅に入れてもらえればいいのです。仕事でスパムメール対策が必要になった人に「そういえば、DKIMという技術があったな。詳しく調べてみよう。」と思い出してもらえれば、IPAのセキュリティ啓発活動としては成功でしょう。

その一方で、公開している過去問題を再出題して受験者の実力を測れるか、という疑問があります。これについては、再出題しても正解率は毎回変わらないようです。全受験者が過去問題を全部覚えていることはありえず、再出題を予想するのも難しく、たまたま覚えている受験者がいても少数でしょうから、大丈夫なのです。
情報処理技術者試験の午前問題も、7割くらいは過去問題からの再出題です。試験対策の仕事をしていても出題予想は難しいですが、中には定期的に出題されていて高い確率で出題予想できるものがあります。
例えば、下のDKIMの問題は、情報セキュリティスペシャリスト試験で1年半おきに出題されています。次回は2016年春に出る可能性が高いです。
これは受験者の実力を測るための問題というより、「情報セキュリティに携わるなら、DKIMは絶対に知っていてほしい」というIPA(情報処理推進機構)のメッセージを込めた問題であろうと思います。学校の試験で先生が、「ここ重要だから覚えておけよ」と予告して試験に出題するようなものです。
もちろん、この1問でDKIMの全貌を理解させることはできませんが、DKIMの言葉を頭の片隅に入れてもらえればいいのです。仕事でスパムメール対策が必要になった人に「そういえば、DKIMという技術があったな。詳しく調べてみよう。」と思い出してもらえれば、IPAのセキュリティ啓発活動としては成功でしょう。
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カテゴリ:【ST】ITストラテジスト |
2014-11-23 (Sun)
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2014年のITストラテジスト試験に出題された、財務会計の問題です。
IPAが公表した公式解答は、イとなっています。でも、なんかおかしいですね。
ROE(自己資本利益率)は、当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)で計算される収益性指標です。ROEが減少するのは、分子の当期純利益が減少したときと、分母の自己資本が増加したときです。
一方、自己資本比率は、自己資本 ÷ 総資本 × 100(%)で計算される安全性指標です。総資本は、自己資本と負債の合計です。
自己資本比率の増加要因としては、まず自己資本の増加があります。この場合、確かにROEは減少します。
しかし、借入金を返済するなどして負債を減らすことでも、自己資本比率が増加します。この場合、自己資本は変動しないので、ROEは変化しません。
個人的には、没問(不適切出題)だと思いますが、どうでしょうね。
IPAが公表した公式解答は、イとなっています。でも、なんかおかしいですね。
ROE(自己資本利益率)は、当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)で計算される収益性指標です。ROEが減少するのは、分子の当期純利益が減少したときと、分母の自己資本が増加したときです。
一方、自己資本比率は、自己資本 ÷ 総資本 × 100(%)で計算される安全性指標です。総資本は、自己資本と負債の合計です。
自己資本比率の増加要因としては、まず自己資本の増加があります。この場合、確かにROEは減少します。
しかし、借入金を返済するなどして負債を減らすことでも、自己資本比率が増加します。この場合、自己資本は変動しないので、ROEは変化しません。
個人的には、没問(不適切出題)だと思いますが、どうでしょうね。
カテゴリ:【AP】応用情報技術者 |
2014-11-03 (Mon)
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2014年度秋期の情報処理技術者試験(応用情報技術者試験の午前、高度試験の午前Ⅰ)で、カルノー図が出ました。2009年度の試験制度改定以来、応用情報と高度試験の午前でカルノー図が出るのは初めてです。
応用情報や高度試験を受験する方なら、論理演算の知識はあると思います。変数A~Dに0を入れたり1を入れたりして、頑張れば正解にたどり着きます。ただ、考え込むと5分くらいは時間を使ってしまうでしょう。最初の問1がこれだから、焦った人も多そうです。
カルノー図を知っていると、この問題は一瞬で解けます。
グレーの部分の「1」は、AとBとDが重なる領域なので、論理積A・B・Dで表されます。
赤の部分の「1」は、BとDが重なる領域なので、論理積B・Dで表されます。
したがって、カルノー図全体としては、「A・B・D + B・D」になります。
カルノー図を知らなくても頑張れば解けますが、知っていれば一瞬で解けるという、いい問題でした。
応用情報や高度試験を受験する方なら、論理演算の知識はあると思います。変数A~Dに0を入れたり1を入れたりして、頑張れば正解にたどり着きます。ただ、考え込むと5分くらいは時間を使ってしまうでしょう。最初の問1がこれだから、焦った人も多そうです。
カルノー図を知っていると、この問題は一瞬で解けます。
グレーの部分の「1」は、AとBとDが重なる領域なので、論理積A・B・Dで表されます。
赤の部分の「1」は、BとDが重なる領域なので、論理積B・Dで表されます。
したがって、カルノー図全体としては、「A・B・D + B・D」になります。
カルノー図を知らなくても頑張れば解けますが、知っていれば一瞬で解けるという、いい問題でした。
カテゴリ:【SC】情報セキュリティ |
2014-09-27 (Sat)
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最近初めて、某ホテルチェーンのホテルを利用しました。ホテル名と日付から空室を検索して、予約へ進むと次の画面が出てきました。会員番号(会員登録時に任意に設定できる文字列)とメールアドレスを入れるだけで、会員認証(?)が完了してしまいます。そもそも、会員登録時にパスワードを登録する仕組みがありません。
パスワードがないので、最近流行りのパスワードリスト攻撃も受けません(笑)。ただし、他サービスと同じIDを会員番号として利用していて、メールアドレスとセットで流出すればアウトです。
この予約システムを開発した会社も、このホテルチェーンも、何とも思わなかったのでしょうか。要件定義の段階で突っ込みどころ満載な、不思議なシステムです。SSL対応しても意味ないない。
でも予約するのに使わないわけにもいかないから、他で使用していないメールアドレスで会員登録しました。
パスワードがないので、最近流行りのパスワードリスト攻撃も受けません(笑)。ただし、他サービスと同じIDを会員番号として利用していて、メールアドレスとセットで流出すればアウトです。
この予約システムを開発した会社も、このホテルチェーンも、何とも思わなかったのでしょうか。要件定義の段階で突っ込みどころ満載な、不思議なシステムです。SSL対応しても意味ないない。
でも予約するのに使わないわけにもいかないから、他で使用していないメールアドレスで会員登録しました。
カテゴリ:高度系試験 |
2014-06-22 (Sun)
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2013年10月に情報処理推進機構(IPA)より、情報処理技術者試験における『「情報セキュリティ」に関する出題強化・拡充』という発表がありました。昨年のエントリで出題数増加の予測をしましたが、2014年春期試験での実績を見てみます。
(1)高度共通午前Ⅰ
新試験制度になった2009年以降の「情報セキュリティ」の出題数は次のとおりです(筆者調べ)。
今回は4問の出題で、2013年秋期より1問増えていますが、2013年春期と同じでした。2009~2010年の頃に比べると、2011年以降の出題が増えており、今回さらに増やすということはありませんでした。
(2)高度午前Ⅱ
SC(情報セキュリティスペシャリスト)で出題が多いのは当然です。2013年春期・秋期より1問だけ増えて17問になりましたが、18問出題されたこともありますので、毎回の変動の範囲内です。
PM(プロジェクトマネージャ)は、2013年まではセキュリティが出題範囲外でした。今回新たに出題分野に追加されて、いきなり3問が出題されました。
DB(データベーススペシャリスト)、ES(エンベデッドシステムスペシャリスト)、AU(システム監査技術者)は、1問から2問に増加しています。
この高度4区分は、昨年に予想したとおりでした。
(1)高度共通午前Ⅰ
新試験制度になった2009年以降の「情報セキュリティ」の出題数は次のとおりです(筆者調べ)。
年度・期 | 2009春 | 2009秋 | 2010春 | 2010秋 | 2011春 | 2011秋 | 2012春 | 2012秋 | 2013春 | 2013秋 | 2014春 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
午前Ⅰ | 2 | 2 | 1 | 1 | 3 | 3 | 2 | 4 | 4 | 3 | 4 |
今回は4問の出題で、2013年秋期より1問増えていますが、2013年春期と同じでした。2009~2010年の頃に比べると、2011年以降の出題が増えており、今回さらに増やすということはありませんでした。
(2)高度午前Ⅱ
年度・期 | 2009春 | 2009秋 | 2010春 | 2010秋 | 2011春 | 2011秋 | 2012春 | 2012秋 | 2013春 | 2013秋 | 2014春 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
SC | 12 | 15 | 18 | 16 | 13 | 16 | 16 | 18 | 16 | 16 | 17 |
SC(情報セキュリティスペシャリスト)で出題が多いのは当然です。2013年春期・秋期より1問だけ増えて17問になりましたが、18問出題されたこともありますので、毎回の変動の範囲内です。
年度・期 | 2009春 | 2010春 | 2011春 | 2012春 | 2013春 | 2014春 |
---|---|---|---|---|---|---|
PM | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 |
DB | 3 | 1 | 1 | 1 | 1 | 2 |
ES | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 2 |
AU | 2 | 0 | 3 | 1 | 1 | 2 |
PM(プロジェクトマネージャ)は、2013年まではセキュリティが出題範囲外でした。今回新たに出題分野に追加されて、いきなり3問が出題されました。
DB(データベーススペシャリスト)、ES(エンベデッドシステムスペシャリスト)、AU(システム監査技術者)は、1問から2問に増加しています。
この高度4区分は、昨年に予想したとおりでした。
カテゴリ:【NW】ネットワーク |
2013-12-23 (Mon)
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2013年10月のネットワークスペシャリスト試験を受験した直後に、このブログで午後の完全再現解答を公開しました(→こちら)。
12月になってIPAから解答例発表と合格発表があり、私も無事に合格できました。そこで、再現答案を自己採点しました(正誤が微妙なものは、適当に判断しました)。そうして成績照会での点数と比較をしてみました(配点は非公開ですが、TACの予想配点を使用)。
午後Ⅰは、自己採点が71点で、実際の得点が74点でした。午後Ⅱは、自己採点が73点で、実際の得点が75点でした。自己採点にほぼ近い得点となっていることが分かります。平均点や選択問題の難易度によって得点調整しているのでは?という噂もあります。しかし、私の答案に関しては何の調整もなく、素点そのままの成績だったようです。
午後Ⅰの自己採点結果(画像クリックで拡大)
午後Ⅱの自己採点結果(画像クリックで拡大)
12月になってIPAから解答例発表と合格発表があり、私も無事に合格できました。そこで、再現答案を自己採点しました(正誤が微妙なものは、適当に判断しました)。そうして成績照会での点数と比較をしてみました(配点は非公開ですが、TACの予想配点を使用)。
午後Ⅰは、自己採点が71点で、実際の得点が74点でした。午後Ⅱは、自己採点が73点で、実際の得点が75点でした。自己採点にほぼ近い得点となっていることが分かります。平均点や選択問題の難易度によって得点調整しているのでは?という噂もあります。しかし、私の答案に関しては何の調整もなく、素点そのままの成績だったようです。
午後Ⅰの自己採点結果(画像クリックで拡大)
午後Ⅱの自己採点結果(画像クリックで拡大)
カテゴリ:医療情報技師検定 |
2013-12-10 (Tue)
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医療情報技師検定試験で、専門学校生の合格者数は、2008年まで毎年10名以下でしたが、2009年を境に急増して毎年40名前後となっています。第11回(2013年)試験では42名でした(業務内容分布表による)。
これは、医療系・情報系の専門学校が医療情報技師向けの授業を始めたためと考えられます。私が講師を務める京都栄養医療専門学校でも、2009年に医療情報技師コースを新設しました。
2013年の合格者を輩出した専門学校のうち、検索で見つかったのは次のとおりです。首都圏の専門学校がない(見つからない)のが、意外です。★は電子開発学園という学校グループに属しています。
医療情報技師の専門コースを設けたところは、着々と合格実績を積み上げています。とはいえ専門学校生には難関です。そのためホームページや資料では、「合格率」でなく「合格者数」をアピールしているところがほとんどです。
また、既存コース(医療事務、診療情報管理士など)の中で、入学案内に「目指せる資格」に含めているところも見かけます。ただし実質的な試験対策授業が行われておらず、合格実績のないところもあるようなので注意が必要です。
合格がゴールではありませんので、学生で合格した人の進路や現状が気になるところではあります。
これは、医療系・情報系の専門学校が医療情報技師向けの授業を始めたためと考えられます。私が講師を務める京都栄養医療専門学校でも、2009年に医療情報技師コースを新設しました。
2013年の合格者を輩出した専門学校のうち、検索で見つかったのは次のとおりです。首都圏の専門学校がない(見つからない)のが、意外です。★は電子開発学園という学校グループに属しています。
- 4名:秋田情報ビジネス専門学校
- 3名:新潟情報専門学校 ★
- 5名:名古屋医療情報専門学校 ★
- 4名:京都栄養医療専門学校
- 1名:大阪医療福祉専門学校
- 4名:KCS福岡情報専門学校 ★
- 4名:KCS大分情報専門学校 ★
- 3名:KCS鹿児島情報専門学校 ★
- 1名:宮崎情報ビジネス専門学校
- 13名:その他(学校名がお分かりの方は教えてください)
医療情報技師の専門コースを設けたところは、着々と合格実績を積み上げています。とはいえ専門学校生には難関です。そのためホームページや資料では、「合格率」でなく「合格者数」をアピールしているところがほとんどです。
また、既存コース(医療事務、診療情報管理士など)の中で、入学案内に「目指せる資格」に含めているところも見かけます。ただし実質的な試験対策授業が行われておらず、合格実績のないところもあるようなので注意が必要です。
合格がゴールではありませんので、学生で合格した人の進路や現状が気になるところではあります。
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