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カテゴリ:会社経営 | 2012-10-18 (Thu)
 「取材商法」と呼ばれる商売があります。
 
 個人事業や小さな会社を立ち上げると程なくして、ビジネス誌編集部の記者と称する人物から電話がかかってきます。
 
 だいたい、こんな内容です。

 社長様でいらっしゃいますでしょうか。私は『○○○』というビジネス誌の記者の△△と申します。
『○○○』というのは、『週刊ダイヤモンド』や『プレジデント』のようなビジネス誌でして、銀行のロビーなどにも置いていただいています。


 そんな雑誌知らないし、銀行でも見たことないぞ。
 ダイヤモンドやプレジデントと肩を並べる雑誌なら、私でも名前くらい知っているはずだし。
 

 ただいま、大阪府吹田市でがんばっておられる中小企業の特集をしておりまして、明後日14時に取材させていただきたいと思います。取材には、タレントの◎◎◎◎さんが同行してお話を伺います。◎◎◎◎さんのことはご存じですよね。ご都合はいかがでしょうか。


 まくし立てるように一方的に話をします。
 しかも、今日電話してきて、一方的に明後日の時間まで指定して取材って、そんなアポの取り方がありますかいな。
 ◎◎◎◎というタレント(俳優や元スポーツ選手などの場合もある)は一昔前に活躍したので、30代以上の世代には分かりますが、そういえば最近テレビで見ないなあという人です。中には1980年代の元アイドルもいます(とっくに引退していると思ってた)。
 

 「ほかにはどんな会社を取材されているのですか。」と返してみます。

 豊中市とか摂津市とかの会社さんを回らせていただいています。


 おぃ、吹田市の特集って言ってたやん
 「それで、弊社のどのような点をお聞きになりたいのですか。」と返してみます。
 

 はい、XX業界やXX事業で活躍されている御社の今後の展望などをお聞きします。


 それって、ホームページの会社概要をそのまま読み上げているだけで、何も理解してないでしょ。
 

 つきましては、有名芸能人も同行させていただく関係上、皆様に取材協力費として7万円をお願いしております。


 はぁ、取材協力費をもらえるんじゃなくて、こっちが払えというの
 それは「取材」ではなく「広告」と言うんですよ。
 私も少ないながらも雑誌などで取材を受けた経験はありますが、お金を取られたことなどありません。そんな取材でしたら要りません、と言うとガチャ切りされます。しつこく勧誘することはないので、後味は悪くないです。


 以下は、ネット上から拾った情報や、聞いた話をまとめたものです。私が直接経験した話ではありませんから、ご注意ください。

  • 最近落ち目のタレントが、日銭を稼ぐために協力するようです。人気タレントは本業で忙しいでしょうから、このような仕事を受ける必要がありません。
  • タレントは確かに同行しますが、ビジネスの話が通じるわけもなく、雑談しかできません。
  • 実際に話をするのは記者で、タレントと社長が対談したように記事をまとめるだけです。(これは一般的な雑誌の対談記事でもあり得ることです)
  • 7万円の掲載料では、1/4ページしか載りません。「見開き2ページで大きく載せませんか。掲載料はウン十万円になります。」と取材の場で言われます。
  • 取引先や顧客への配布用に、掲載誌をたくさん購入してはどうかと言われます。中には、何十冊も買う人もいるとか。
  • 一度取材を受けて掲載されると、取材商法をしている他の雑誌から「取材依頼」や、胡散臭い営業電話が続々と舞い込みます。脇の甘い経営者と見られてしまうからでしょう。
  • たしかに、雑誌は発行されるし、掲載してもらえるので、詐欺ではありません。
  • 出版社と事業者の契約なので、クーリングオフは適用されません。


 この種の雑誌の営業・勧誘手法には、常に胡散臭さがつきまといます。胡散臭いものを嗅ぎ分ける能力も必要です。

 今でも一般人のマスメディア・芸能人信仰には強いものがあるので、「◎◎◎◎さんと対談して雑誌に載りました」などと喜んでブログなどに書いている経営者もいます。そういう商法だと理解して取材を受ける分には、他人がとやかく言うことはないです。それでも、取引先や顧客は、「◎◎◎◎さんと対談するなんて、すごい経営者だ」と信じてしまうので罪は深い。経営者が「これはお金を払って、対談をして載せてもらったんですよ」と、きちんと説明するならいいです。それを言ったら「なんだ、そうなのか」と思われてしまうから、多分言わないでしょう。

 雑誌の知名度が上がると「あの雑誌は悪徳な取材商法をやっている」と多くの人が認識してしまうので、むしろ有名にならないように活動しているとも言えます。私個人としては、関わり合いにならないほうがいいと思っています。


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