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カテゴリ:【AP】応用情報技術者 |
2010-11-15 (Mon)
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先日10月17日の情報処理技術者試験(応用情報技術者試験の午前問26)で、ヤコブ・ニールセンの「ユーザインタフェースに関する10か条のヒューリスティックス」が出題されていました。オリジナルの英語では“10-Heuristics for User Interface Design”というものです。本を書くに当たって必要になったのですが、これといって標準的な翻訳は存在しないようなので、適当に翻訳してみました。
ヒューリスティックス(heuristics)とは、「経験に基づく物事」(厳密な理論でなく、経験の積み重ねで得た技術、問題解決法、学習法など)の総称です。さしずめ、「ユーザインタフェースに関する10か条の経験則」という意味になるでしょうか。
最近、「ヤコブ・ニールセン」、「ユーザインタフェース」、「ヒューリスティックス」などのキーワードで検索して、ここをご覧になる方が多いですが、ヒューリスティックスという言葉自体はユーザインタフェースとは直接関係ありません。
- システム状態の視認性
システムは今何を実行しているかを適当な時間内に妥当な応答によって、常にユーザに知らせるべきである。 - システムと現実世界の一致
システムはシステム指向の用語でなく、ユーザに馴染みのある言葉、フレーズ、概念を用いて、ユーザの言語で話すべきである。現実世界の慣習に従い、自然で論理的な順序で情報を示すようにしなさい。 - ユーザの主導権と自由
ユーザはしばしば間違えてシステムの機能を選択するので、余計なダイアログを出さずに望まない状態から抜けられるよう、明確な「非常口」が必要となるだろう。アンドゥとリドゥの機能をサポートしなさい。 - 一貫性と標準
同一の物事を指す異なる用語、状況、動作によって、ユーザが戸惑うことがあってはならない。プラットフォームの規則に従いなさい。 - エラー防止
優れたエラーメッセージを表示するより、そもそも問題を起こさないよう慎重に設計するほうがよい。エラーの起こりやすい状況を排除するか、ユーザが操作を確定させる前に確認できる選択肢を与えなさい。 - 想起より認識
オブジェクト、動作、オプションは見えるようにして、ユーザが記憶する負担を最小にしなさい。ユーザは、あるダイアログの一部から別のダイアログへの情報を覚える必要はない。システムの使用上の指示は視覚的にするか、必要なときにいつでも簡単に見られるようにすべきである。 - 使用の柔軟性と効率性
システム利用を効率化する仕組み(初心者には見せないが)は、熟練者とのやりとりを高速化でき、初心者と熟練者の双方の要求を満たすことができる。頻繁に利用する操作は、ユーザが適応できるようにしなさい。 - 美的で最小限の設計
ダイアログには、無関係な情報やめったに必要でない情報を含むべきでない。ダイアログに余計な情報を表示すると、関連する情報と競合して相対的に見にくくなる。 - ユーザに対するエラー認識、判断、回復の援助
エラーメッセージは通常の言語(コード番号でなく)で表現し、問題点を正確に示し、前向きに解決法を提示すべきである。 - ヘルプとドキュメント化
システムはドキュメントがなくても使えるほうがよいが、ヘルプとドキュメントの用意は必要だろう。このような情報は検索しやすくして、ユーザの作業に焦点を当て、実行のための具体的手順を記述し、分量が多すぎないようにすべきである。
ヒューリスティックス(heuristics)とは、「経験に基づく物事」(厳密な理論でなく、経験の積み重ねで得た技術、問題解決法、学習法など)の総称です。さしずめ、「ユーザインタフェースに関する10か条の経験則」という意味になるでしょうか。
最近、「ヤコブ・ニールセン」、「ユーザインタフェース」、「ヒューリスティックス」などのキーワードで検索して、ここをご覧になる方が多いですが、ヒューリスティックスという言葉自体はユーザインタフェースとは直接関係ありません。
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