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カテゴリ: | 2024-09-16 (Mon)
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IPAより、2013年度秋期の情報処理技術者試験の応募者数が発表されました。いずれの試験区分も前年比95%前後となっており、均等に応募者が減少しています。今までは試験区分によって増減率に差異があるのがふつうだったので、均等に減っているほうが珍しいのです。

 大した減り方ではないように見えますが、10年前の2003年度と比較すると驚きです。

 基本情報技術者は、135,376人→76,020人で、44%減りました。この試験は、学生や入社3年目程度までの社会人が主な受験者です。出生数は、1980年生まれ(2003年の新卒)が158万人で、1990年生まれ(2013年の新卒)が122万人だから、23%の減少です。受験者数はそれ以上に減っています。IPAは2009年度の試験制度改正で、技術者(システムエンジニア)だけでなく、一般企業の社員へも受験対象者層を広げようとしました。でも、うまくいっているとは思えません。

 高度試験はどうか。
 ネットワークスペシャリストは 、54,060人→20,803人で、62%減りました。
 システムアーキテクトは、 20,733人→ 9,346人で、55%減りました(旧・アプリケーションエンジニアとの比較)。
 ITストラテジストは、12,893人→7,117人で、45%減りました(旧・システムアナリストと旧・上級シスアドの合計との比較)。

 こちらは合格率の上昇も影響しているものと思われます。2005年頃まで高度試験の合格率は7~8%でした。それが近年は13~14%程度になっています。少ない受験回数で合格しやすくなったので、合格まで何度も受験する人が減ったということでしょう。

 ※2005年度から、春期に加えて秋期にもソフトウェア開発技術者試験(現在の応用情報技術者試験に相当)が実施されるようになった(春に基本情報に合格して、秋にネットワークスペシャリストを受けるような人が減った)影響もありそうですので、そこは割り引いて考える必要があります。

 このままではジリ貧なので、IPAも危機感を持っていると思います。1994年、2001年、2009年に大きな試験制度改定があったので、そろそろ次の試験制度改定の話題が出てもおかしくない時期です。

 情報処理試験の受験対策の仕事をしている私も、かなり危機感持ってます(生活がかかっていますからw)。そろそろ、他の仕事へ軸足を移していく時期だと感じています。
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 4月21日の情報処理技術者試験の本番を控えて、この3月には各社の模試が行われました。受験した方もいると思います。

 午後問題については、それなりに大変ですが手間ひまを掛ければ、本試験に近いものを作り出すことができます。

 しかし、模試の午前問題については、どうしても本試験と同じようにできない点があります。それは、模試では、本試験の過去問題が出ない(出せない)ということ。

 午前試験の問題の半分以上は過去問題からの再出題です。受験慣れしている方なら、試験会場で「また、この問題が出ているな」と気付くことも多いと思います。過去問題をきちんと勉強したかどうかによって、点数に差が出ます。答を覚えていればあまり考えずに解けますし、過去問題を極めれば計算問題なのに計算せずに正解できたりします(笑)

 ところが模試では、全問がオリジナル問題で、過去問題の再出題がありません。本試験に比べて解答するのに時間がかかり、難易度も高めになってしまいます。もちろん、勉強していなくて点数が低いのはまずいですが、本試験と模擬試験の違いは知っておくほうがよいでしょう。
 2013年度春期の情報処理技術者試験の案内書が公開されました。従来は団体申込みは10名からでしたが、5名から可能になったり、団体担当者に一括して成績が提供されるようになったりと、利便性の向上が図られています。

 試験は第3日曜日ですので、今回は4月21日(日)で最も遅い日付での試験になります。昨年2012年は、最も早い4月15日が試験日でした。

 IT企業では新入社員に基本情報技術者を取らせようと、入社前から通信教育を受けさせたり、入社直後の研修で直前対策を実施したりしますので、試験日が遅いのは都合がいいのです。今年は昨年以上に、直前研修の仕事の口が増えるかもしれません。

 最近は就職難の裏返しなのか、学生のうちに基本情報はもちろん、応用情報まで取得済みという新入社員もけっこういます。昨年4月には、応用情報まで取得済みの新入社員を相手にデータベーススペシャリスト対策の直前研修を担当しましたが、みなさん優秀でした。

 4月は年度初めでバタバタする時期でもあり、4月の国家試験は情報処理技術者試験くらいです。もとは年1回の10月実施だったのが、年2回の4月と10月になったためです。個人的には、5月と11月実施くらいに日程をずらしても良さそうな気がします。

 私は、何度目か分からないプロジェクトマネージャを受験します。今年こそ今年こそ…。
 モジュール強度の話です。

 この言葉を初めて聞いたとき、“強度”の意味が想像できませんでした。

 プログラムのモジュールに1つだけの機能を持たせるか、複数の機能を持たせるか。複数の機能を持たせるなら、どのような機能を組み合わせたモジュールにするか。・・・というのが、モジュール強度で、1970年代に提唱された考え方です (Stevens 1974, Myers 1975,78, Yourdon 1978,79)。当初は3段階で考えられて、後に現在のような7段階に拡張されました。

 「モジュール強度」には、「モジュール凝集度」という言い方もあります。“強度”は意味が想像しにくいですが、“凝集度”はまだ意味が分かる気がします。

 グーグルで検索すると、「モジュール強度」 4,730件、「モジュール凝集度」 1,240件なので、日本では“強度”が多数派です。

 ところが英語では、“module strength” 4,850件、“module cohesion” 8,850件で、逆に“cohesion” (凝集度)が多数派です。英語版Wikipediaも、cohesionで項目が立てられています。

 そうなった理由はおそらく、身も蓋もないですが、情報処理技術者試験の出題用語として採用されたからです。もちろん、検索結果には過去問題そのものも多く含まれますが、試験対策で勉強した人が用語を広めたことも大きいでしょう。私としては、“凝集度”を採用したほうがよかったのかな、と思います。

 言葉から意味が想像しにくいので、試験に出せば、きちんと勉強して理解しているかどうか判定できる・・・というメリットはあります。
 台風が去って10月になりました。
 秋の情報処理技術者試験まで、残り20日です。私は今回は事情により受験しませんが

 以前も書きましたが、情報処理試験の仕事で他人の書いた答案を見ることがあります。

 たとえば問題文に、「この装置は、無線LAN機能を無効化することができる。」と書いてあり、その部分が設問に対する答になっているとします。

 解答を見ると、「無線LANをオフにする」、「Wi-Fiを切る」などと書く人がいます。技術的なポイントは理解していて、問題文のその部分に着目して書いたのだろう、ということは分かります。正解例が公表されれば、本人は「私は正解した」と思うでしょう。

 しかし、「無効化」と「オフ」や「切る」は似ているけれど同じではないし、「無線LAN」と「Wi-Fi」も厳密には意味が違います。すると、これは正解にすべきかどうか迷います。実際の試験では採点基準を作って線引きすると思いますが、不正解にされる可能性があります。正解にされたか不正解にされたか、本番試験で知る術はありません。こういうところで点数を失っている人は多いと思います。

 問題文の言葉を使って、「無線LAN機能を無効化する」と解答すれば、これは文句なしに正解です。答を書く前に、問題文の言葉を使っているかきちんと確認するだけでも、点数はかなり上がるはずですから注意しましょう。

 情報処理技術者試験対策の仕事をしている関係で、記述式試験の答案を見る機会があります。

 ところが、指定された文字数を埋めていない解答が多いです。マークシートだけの基本情報技術者に合格した後、初めて記述問題のある応用情報技術者を受験する方に多いと思います。
 
 例えば「40字以内で答えよ」という設問で、15字しか書いていないケースです。知識がないのでなく、本人は頭の中で理解していると思われるのですが、15字しかアウトプットしていないのです。
 
 「通信内容が漏えいしたのはなぜか、40字以内で答えよ」という設問があるとして、
         
                                       

という解答があったとします。(この設問は実際の出題ではありませんが、これくらいの分量しか書いていない解答は、実際に多いのです。)

 ネットワークやセキュリティの仕事をしている人の会話なら、「どうして通信内容が漏えいしたのかなあ」「データを暗号化していなかったからですよ」で話は分かります。互いに相手の素性を知っており、暗号化しないと第三者に盗聴されるリスクがある、という知識を事前に共有しているからです。
 
 しかし、試験の答案は違います。採点者は、解答者の顔も名前も年齢も知りません。会話と違って、解答者に「暗号化しないと漏えいするのはなぜか?」と聞き返して、補足を求めることもできません。この人は本当に理解しているのか? と思われたらダメです。

 「暗号化されていないなら、盗聴されるのは当然だし、書かなくても採点者は分かるよね」ではなく、「暗号化しないと盗聴のリスクがある、という当然の知識を私は持っています」と採点者に対して主張すべきなのです。
 
 
と答えれば、「私はきちんと理解しています」と主張し、採点者を納得させることができます。誰が(=第三者が)、どこで(=インターネット上で)、何をした(=パケットを盗聴した)という情報が含まれていること自体が大きな違いです。
 
 指定の文字数は目一杯使うことを想定して作問されています。余裕を持たせて40字以内にしてある…のではありません。解答欄の8~9割以上のマス目を埋めてほしいと思います。

 ちなみに、情報処理技術者試験の問題文は1行38文字で印刷されているので、40字で述べよと言われたら、問題文1行に相当する文章だなと視覚的に把握すると便利です。
 
 IPA (情報処理推進機構)から、2012年度秋期試験の応募者数が発表されました。前年同期比で、基本情報技術者とシステムアーキテクト以外は増加しています。しかし、前年(2011年度秋期)は東日本大震災の影響を受けて、2010年度秋期の応募者数と比べると大幅に応募者数が減少したという特殊事情がありました。

 2010年度秋期と2012年度秋期を比較すると、応募者数が2010年度のレベルまで復活したのはITサービスマネージャ試験だけです。情報セキュリティスペシャリスト試験は、97%まで復活しています。自然災害も情報セキュリティ上のリスクのひとつで、震災をきっかけにシステム運用管理のあり方も再考を迫られていますので、この2試験区分に注目が集まったのかもしれません。

  応募者数(秋期) 比率
(2012年÷2010年)
2010年度 2011年度 2012年度
総数 247,989 209,049 211,059 85.1%
基本情報技術者試験 100,113 82,090 79,674 79.6%
応用情報技術者試験 66,241 56,085 57,609 87.0%
高度試験 小計 81,635 70,874 73,766 90.4%
 ITストラテジスト試験 8,236 7,077 7,359 89.4%
 システムアーキテクト試験 12,553 9,954 9,901 78.9%
 ネットワークスペシャリスト試験 25,544 21,465 21,941 85.9%
 情報セキュリティスペシャリスト試験 28,989 26,539 28,188 97.2%
 ITサービスマネージャ試験 6,313 5,839 6,387 101.2%

 


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