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カテゴリ: | 2024-09-19 (Thu)
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中小企業診断士の二次筆記試験に合格し、今日は口述試験に行ってきました。
 もう受験生全員の試験が終わった時間ですので、備忘録として様子を書いておきます。

【試験開始まで】

 試験会場は筆記試験と同じ、東大阪市の大阪商業大学です。私の試験開始は11時12分です。9時半頃に自宅を出て、10時20分頃に会場に到着しました。

 4階に上がって、442教室(控室1)で受付を済ませます。早めに到着したので、試験問題や資格スクールの想定問答集を読んで復習していました。(私は独学でしたが、気休めにTACとLECの模擬口述試験だけ受けました。)

 受験生は9班に分けられていて、各班2列ずつ割り当てられた座席に座って待ちます。大阪の口述受験者は224名で、25名×9班に分けて5時間で試験するのでしょう。1人につき試験10分、入替え2分で、1時間に5人ずつです。受験番号の先頭から9人が10:00開始の1~9班です。次の9人は10:12開始の1~9班、その次の9人は10:24開始の1~9班となっているようです。

 案内係の女性(大阪府中小企業診断協会の職員)が「●班のXXXXX番の方」と、次の順番の人を呼びに来ます。呼ばれた人は、いったん廊下を挟んだ向かいの教室(控室2)に案内されます。そして、前の受験者が終わる頃になると、5階の試験室に案内されるという手順です。

 ところが、私と同じ班の前の受験者が何度呼び出されても不在で、私は11時10分になっても呼び出されません。え~、忘れ去られてないか~? と不安になったところでようやく呼び出されましたが、時間が迫っていたので控室2に行かず、直接5階の試験室に案内されました。 5階には班ごとに9つの試験室が用意されており、自分の班の試験室前の椅子で待ちます。

【試験の様子】


 ノックして教室に入り、荷物を置きます。面接員は2人です。長机を5台並べてあり、向こう側に面接員2人が着席しています。受験者側にも机がありますので、互いの足元は見えません。

 しばし面接員の顔をチェックします。右の面接員は、今日が誕生日の某俳優に似ている50歳くらいの方。左の面接員は白髪交じりで某大臣に似ている学者風の60歳くらいの方。

 昨年までは、記録係が1人いて合計3人だったそうですが、「中小企業診断士試験受験手数料等の見直しに関する委員会報告書」の2ページ最後にあるように、面接員経費削減のため、今年から2人となったようです。資格試験を受けに来ると、試験監督や室内の様子をウォッチしてしまうのは、ほとんど職業病です。

 まず、右の面接員が、「それでは只今から口述試験を始めます。」と言います。黙っていてもいいのですが、間髪入れず「よろしくお願いします。」と返事しました。次に、「氏名と生年月日を和暦で言ってください。」と聞かれました。西暦でなく、和暦の指定です。

●1問目:事例Ⅰ

 いよいよ質問に入ります。左の面接員が、「事例ⅠのA社についてお聞きします。金属加工の会社ですね。」と言いました。

 1つめの質問は、「中小企業が海外進出しようとするとき、調査すべき事項を述べてください。」です。

 あちゃー、いちばん苦手なところを突かれました。海外で仕事した経験がないので、一般論を述べるので精一杯です。2分間しゃべってやれやれと思ったら、「ほかに物理的なことでは何かありませんか。」と追加質問が飛んできました。物理的!? 仕方ないので「物理的とは何か地理的な面でしょうか」と聞き直しましたが、あぁ、インフラのことだと気付いたので答えました。

 2つめの質問は、「品質確保のためには、A社はどのような活動をすべきですか。」です。

 日本の本社のことなのか、海外工場のことなのか分からなかったので聞き返すと、どちらも両方とのことでした。この辺りは、日本のもの作りの精神を海外現地従業員に教育するようなことを答えました。ところが、これも追加質問が飛んできました。内容は忘れました。。。

●2問目:事例Ⅱ

 2問目は右の面接員から、「事例ⅡのB社についてお聞きします。焼酎製造の会社ですね。」ときました。おお、ちょっとラッキー。

 1つめの質問は、「垂直的連携はどのようなものか述べてください。」でした。

 B社と関係なく、一般知識です。「水平的連携との対比になりますが、サプライチェーンの上流側と中流側、中流側と下流側のように企業が連携することです。」のように答えました。たぶん1分半くらいだったと思いますが、追加質問はきませんでした。

 2つめの質問は、「コーズリレーテッドマーケティングとはどのようなものか述べてください。」でした。

 おお、これは超ラッキーです。以前のエントリにも書いたネタです。楽勝で1分半程度で答えて、追加質問はありませんでした。

【試験が終わって】

 これで10分間の口述試験は終わりました。事前に得た情報どおり、4事例のうち2事例について、2つずつの質問でした。事例Ⅰで時間を浪費したので、事例Ⅱは手短に終わらされた感じがします。

 しかも、事例Ⅱで聞かれたことは、筆記試験でも完全に正解した内容でした。筆記試験でできていないことを聞かれるとの噂もありますが、そうとは限らないようです。立ち上がったときに面接員の手元資料を遠目にちらっと見たところ、筆記試験の評価データは持っているようでした。

 お礼を言って試験室を出ると、5階からエレベータで直接帰るよう案内されます。これから受験する人に情報が漏れないようにするためですね。

 校舎から出ると、緊張から解放されて、なんだか笑いがこみ上げてきました。あとは26日の合格発表を待つだけです。

【追記】

 今年度は結局、口述試験は一人の欠席者もなく全員合格でした。口述試験の目的は、実務補習の準備にあると思います。指導員や他の受講者ときちんとコミュニケーションをとれるか確認するとか、どういう性格の人かを見て実習班編成の参考にするとか、そんなことです。
 服装はほとんどの方がスーツでしたが、ラフな恰好(ジーンズなど)の人を2人ほど見かけました。周囲がスーツばかりで、その本人は焦っただろうなあと思います。でも、服装は関係なく合格できることが証明されました(笑)
 ※実務補習では、中小企業を訪問しますから、失礼のないようスーツで参加してください。

【口述試験対策】

 筆記試験では、私が書いた解答をすべて書き写す時間があったので、帰宅後すぐに再現解答を作り、「ふぞろいな合格答案」に提供しました。ただ、答案の記述と口述試験の質問は関係ないようなので、再現答案を作ること自体は重要ではないと思います。再現答案を作ることによって、出題に対する理解を深める効果はあります。

 TAC、LECなど各社の解答速報を収集したり、解答解説会に出たりして、いろいろな見方を知ることが重要です。特に助言問題に絶対的な正解はないので、各社ごとに解答速報が違っていて当然です。むしろ違いがあるほうが、多面的な助言を考えることができて好都合です。頭の中に、ネタの引き出しを作っておいて、即座に提案を出せることが大切でしょう。

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 また、先日の中小企業診断士2次試験のネタです。

 事例Ⅳ(財務)は、計算問題が大量に出た中で、最後の第3問(設問2)だけが記述問題でした。簡単に言うと、オーナー夫妻が経営する温泉旅館で、経営を引き継ぐ子供も親族もいないが、誰に経営を引く継ぐのがよいか、また留意点は何か、を200字で書かせる設問です。問題冊子は、こちらです。

 資格対策教育の各社から出た解答速報では概ね、従業員に承継する案と、周辺旅館など同業他社に承継する案が挙げられています。留意点としては、この旅館のコンセプトの維持であるとか、従業員雇用の継続などが挙がっています。

 今日、東京・神田の日本マンパワーの2次解説会に参加して、モデル解答を受け取ってきました。


●日本マンパワー

承継先としては、D旅館の現従業員や周辺旅館が考えられる。
 
留意点としては、
①関係者の理解
②従業員の場合は経営者教育、
③株式の売却、
④個人保証・担保の取り扱い、等がある。
 
特に当社の場合、企業価値が約9.2億円あり、有利子負債が約4.5億円、株式価値が約4.7億円のため、前述③④に留意すべきである。
これらは中小企業承継円滑化法により、日本公庫や保証協会によるEBO特例等もあり、その活用も留意すべきである。


 いかがですか。これはなかなかすごい解答例です。

 事例Ⅳは財務なので、前問までの内容を踏まえて、財務の観点で具体的な数字を使って解答しています。中小企業は社長が会社債務を個人連帯保証していることが多いので、金融機関に対して「社長が変わりますので、よろしく」では済まない点に触れています。中小企業承継円滑化法にも触れています。

 ほとんど税理士の仕事じゃないかと思うくらいです。あるいは、金融機関での勤務経験があれば、さらっと出てくることかもしれません。こういう視点を持つことは大切だと思いますが、私のようなIT系の診断士受験生には厳しいレベルですね。私は、同業他社への承継だけ書いて、200字で延々と説明してしまいました。

※日本マンパワー以外の各社からの解答例は、[…続き] をクリックすると表示されます。

 2012年10月21日に中小企業診断士2次試験を受けてきました。資格学校各社の解答速報や分析資料もだいぶ出揃いました。

 私には、言うのも恥ずかしいくらい、多くの2次試験の不合格経験があります。なんせ1次試験の初合格は、10年前の2002年ですから。2次試験を受けたのは5年ぶりで、その当時はまだ会社に勤めていました。

 その2007年末で退職して独立したので、独立以来初めての2次試験でした。5年間のブランクでだめかなと思ったら、感想は「意外とできた」です。解答速報を見る感じでは、大きく外している感じはありません。ここを押さえればいいという視点は合っています。5年前までの試験では、解答速報を見れば理解できるが、試験の時は大外ししてしまうことが多かったです。

 この5年間、資格学校を利用したわけでもなく、独学で勉強に打ち込んだわけでもありません。でも、独立して経験したことが、いろいろ勉強になったなと感じます。今年こそ合格していればと期待を込めて、12月7日を待ちたいと思います。

【追記】 2次筆記試験は合格しました。

 先週10月21日(日)は秋の情報処理試験の日でしたが、私は同じ日にあった中小企業診断士2次試験を受験していました。

 その事例2で、「コーズリレーテッドマーケティング」なる言葉が登場して、受験生を大いに困らせたようなのです。マーケティング分野でCRMと言えば“Customer Relationship Management”ですが、“Cause Related Marketing”も略せば同じCRMです。

20121027_causerelatedmarketing.png 某資格学校の2次試験解説会でも、講師自身も知らなかった(その講師も実際に受験したそうですが、答を間違えた)と話していました。

 私も全然知らなかったのですが、与件文を読み込んで、「企業が売上の一部を社会貢献活動に寄付することで、企業イメージの向上を図ること」ではないかと推測して解答したところ、結果的にそれで正解でした。ヤマト運輸が宅急便1個に付き、10円を東日本大震災の被災地に寄付する活動をしていましたが、まさにそれです。

 来年以降のITストラテジスト試験の午前2で出題されるかも知れませんし、ちょっと知っておくと得するかも。
 
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