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 2012年春のエンベデッドシステムスペシャリストの午前2で、こんな問題がありました。
内容的にオブジェクト指向なので、システムアーキテクトのカテゴリに分類しています。

問22 (私の父:公務員)が“私の父は公務員である”というインスタンスとクラスの関係を表すとき、同じ関係となるものはどれか。

ア (俸給生活者:公務員)  イ (日本:国) ウ (私の父:私の母) エ (私の部屋:私の家)

 答はイですが、こういうのは問題がよろしくない。例えているものが何なのか、不明確だからです。

 アについては、「俸給生活者は、公務員や会社員に分けることができる。だから、俸給生活者と公務員はスーパークラスとサブクラスの関係である。」と作問者は言いたいのでしょう。しかし、「俸給」を辞書で引いてみると、単に「給与」の意味もありますが、「公務員の基本給」という限定的な意味もあります。実際のところ、民間企業の会社員を俸給生活者とはあまり呼びません。

 エについては、「私の部屋は、私の家の一部分である。」(part-of の関係)と言いたいのでしょうが、家庭によるでしょう。

 オブジェクト指向の理解を助けるため、口頭で説明するときに例え話を持ち出すのは、まだいいです。試験問題では、前提条件を明確にしない限り、悪問奇問の類になるのでやめてほしいなと思っています。
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 情報処理教科書システムアーキテクト『情報処理教科書システムアーキテクト 2012年版』の印刷が上がって見本が届きました(2月16日発売)。2003年に出版した旧・アプリケーションエンジニア試験の本から数えて、10年目となりました。

 資格試験本は、限定された市場(=一定の受験者数)を競合書と取り合いますし、試験日までしか売れない宿命もあります。そんな中で10年間続けられたのは、受験者に支持されたこともあるでしょうし、出版社の営業力の賜物でもあるでしょう。

 今にして思えば、社会人になって10年たっていないときに、よく書いたものだなと思います。いつまで続くか分かりませんが、20年目があればいいなと思います。試験制度がまた変わっていそうですけどね。
 2010年秋のシステムアーキテクト試験の午前II問10に、「記号実行ツール」という選択肢があります。
プログラムの動的テストに用いられるテスト支援ツールはどれか。
 ア カバレージモニタ     イ 記号実行ツール
 ウ コードオーディタ     エ プログラム図式生成ツール
(答:ア)

 過去の問題で見た記憶がないので(※実は10年ほど前に出題されたようです)、検索してみましたがそれらしい解説をしたサイトは見つかりません。理論としては古くからあるようですが、実務的にはマイナーなのでしょうか。
 英語では“symbolic execution (tool)”というようなので、それで検索してみると、こんな1時間の動画が見つかりました。ホワイトボックステストのテストケース作成にあたって、変数(symbol)に具体的な値を与えるのでなく、変数は変数のままで実行経路を解析する方法のようです。

※埋め込み再生できないので、Youtubeのサイトから直接見てください。(13分20秒辺りから)
記号実行(symbolic execution)記号実行(symbolic execution)

【追記】最近また「記号実行ツール」で検索する人が増えたなあと思ったら、2013年春期のデータベーススペシャリスト午前Ⅱで出題されていました。
20091028_itarchitect25.jpg 今年7月に、『ITアーキテクト』という隔月刊の雑誌の Vol.24 に、システムアーキテクト試験についての記事を書きました。ところが、その次の号となる Vol.25 でなんと休刊になってしまいました。たった4年の短命雑誌でした。
 全ページフルカラーで非常に美しい体裁だったのですが、ページ数の割には1,680円という価格設定が高かったのでしょうか。発行部数は25,000部あったようですが、どちらかというと、個人で買うより、会社で買って備え付けるようなイメージがありました。最近の経費削減のあおりを受けたり、広告出稿自体も減ったりして、立ちゆかなくなったのかも知れません。(筆者の個人的な推測であり、事実確認はしていません)
20090724_itarchitect24.jpg 『ITアーキテクト』という雑誌に記事を書きました。例によって情報処理試験がネタで、“情報処理技術者試験「システムアーキテクト」のすべて”という特別企画です。全体で13ページの記事になっております。4ページ分だけ無料公開されていて、立ち読みできます。

 3月に出版した『情報処理教科書システムアーキテクト』の増刷が決まりました。
でも、増刷分の印税はないのですよ
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